医療機関で使用される製品は医療機器だけではありません。
医療機器とは薬機法（医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律）で「人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等」と定義されており、製造や販売について規制がされています。
こういった医療機器以外にも医療の現場で使用されている製品は多数あり、医療従事者のニーズも医療機器だけではなく医療機器以外のニーズも増えてきています。
現に私が関わっている公的な医療機器開発支援機関で行ったニーズマッチング会においては、なんと医療従事者から挙げられたニーズの7割以上が医療機器に該当しないと思われるニーズでした。
医療機器と違い薬事認証・承認や製造や販売における規制がない製品は、中小製造業にとってはハードルが低く取り組みやすい分野と言えるでしょう。
なお、医療機器も含めて医療現場におけるニーズはいったいどこで入手できるのかというと、先に述べたニーズマッチング会の活用がおすすめです。昨今新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインニーズマッチング会が全国で開催されていますので、気軽に参加が可能です。
また、東京都医工連携HUB機構やMEDIC日本医療研究開発機構委託 医工連携イノベーション推進事業のサイト内にある医療機器アイデアボックスにニーズが紹介されています。