外部環境分析とは、自社を取り巻く外部の環境を分析することです。主な手法としては、PEST分析、5フォース分析があります。
PEST分析
外部環境を、マクロ分析する手法です。政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)という4つの視点で分析しますが、それぞれの英語表記の頭文字をとってPEST分析と呼びます。
これらは企業が直接コントロールすることが出来ませんが、企業に影響を与える要素を分析し、それぞれの要素が企業にとっての機会になるか、脅威になるかを明確にする必要があります。
なお、分析時には各視点に自社に関わる重要な要因を紐づけて考えます。
5フォース分析
ミクロな外部環境である企業を取り巻く業界の分析手法として、ハーバード・ビジネススクールのマイケル・ポーター教授が提唱する「5フォース分析(5つの関係者を分析する手法)」があります。 5つの関係者とは、業界そのものの収益性に影響を与える要素として抽出した「①業界内の敵対関係」「②新規参入の脅威」「③代替品の脅威」「④供給者の交渉力」「⑤顧客の交渉力」を表しており、自社が属する業界の収益性に影響を与える要素やどういった影響を与えるのかを分析し、自社の機会と脅威を明確にする必要があります。
なお、これらの外部環境は自社の努力によっても「変えることのできない事」です。しかし、これらの変えることのできない事に対して、自社の内部の経営資源をどう活用し、自社の存続や発展につなげるかの作戦を立てる上でも重要です。